芸術の秋、
みなさん楽しんでいますか?
僕は、遂に行ってきました・・・

オアシス21 & テレビ塔

『あいちトリエンナーレ2019』

久々のアート展。
昨年、都内で見た横山大観の富士山
以来 約1年振り。
今回の会場は、愛知芸術文化センター。
初めての場所。
近代的な12階建ての建物。
ワクワクしながら館内に入ると、平日の
午前中にも関わらず沢山の人が集まっている。
そう、ちょっとだけ物議を醸した
“あいちトリエンナーレ2019”に来たのだ。

愛知芸術文化センター

メインの展示は10階と8階。
40種類近い作品が用意されている。
早速、チケットを買い入口へ。
国際芸術祭とあって案内スタッフも丁寧。
お客さんもイケてる風の人が多い。
まずは1、2個 作品を拝見。
現代アートは見ただけでは分からないので、
題名と解説を見てから楽しむ事にしている。

なるほどこんな感じか。
意外にわかり易い。

次の部屋に移動すると、
突然、多数のピエロが目の前に現れる。
「あっ、ジョーカー!」

ウーゴ・ロンディノーネ

ウーゴ・ロンディノーネ作。
1人の人間が24時間の内に行う45の振舞い
という事で45体のピエロが休憩場さながら
くつろいでいる。

ピエロ

先日観た映画の影響でピエロがジョーカーに
見えた自分には、嬉しさで自然と口角も上がる。

ニヤニヤしたまま、展示会場を歩き回る。
ダジャレの様なオブジェ、
まったく意味のわからない抽象画、
良く言えば実験的悪く言えば中途半端な作品、
そして、
変わった人がいるもんだなぁと思わされる
奇天烈な作品 等々、笑顔でアートを楽しむ。
廻りには真剣な眼差しの人や、
眉間にシワの寄った人、
一つの作品を食い入るように見ている人、
中には猛スピードで立ち去っていく人もいる。
薄気味悪く笑って作品を眺める自分は
さぞ気持ち悪いオッサンに見えていただろう。
が、どうせ皆 分かった様な分からない様な
微妙な感覚に陥っているだろうから関係ない。
男女比は、4:6で女性が多め。
年齢層も子連れ家族から老夫婦まで幅広い。

そうこうしているとある作品に辿り着いた。
テキスト原稿をキーボードで打つ際に、
打ち直したり、ためらったりする様子を
「デジタルな筆跡」として可視化する
「Type Trace」の進化版。
人生最後の10分で残す「遺言」を収集する

dividual inc.

モニターには経過時間と「from〇〇 to〇〇」、
そして「遺言」の文章が打ち込まれていく。
親、恋人、世の中の誰かへ・・・
後悔や懺悔、そして感謝に溢れた文章の数々。

とても哲学的だ。

こうした表現との出会いも
現代アート展ならでは。

そう言った意味ではもう一つ、
素敵な出会いがあった。
アーティスト名は、ユェン・グァンミン。
ドローンや自作の機器を使って台湾の美しい
街並みを道路に沿って撮影した映像作品
なのだが、何かがおかしい・・・

まったく人がいない。

バックにはサイレンの様な音が
徐々にキーを下げて低くなっていく。
日常ではあり得ない映像とサウンドで
異様な雰囲気を醸し出している。
どうやら政治プロパガンダ色を帯びた作品
だが、押し付けがましさはなく創造的だ。

結局、2時間半かけてほぼ全作品を鑑賞。
“ほぼ”と書いたのは、先日再開した
「表現の不自由展 その後」は見なかったから。
展示室を出ると、
不自由展の整理券を待つ長蛇の列が見える。
この人たちは何なんだろう。
多様性を受け入れる為に敢えて見たいのか?
それとも、自分達のルーツをけなされ
戒めになるとでも思っているのか?
自分の目で確かめたいとか言う正義感なのか?
ある意味、現代アートよりも難しい。
まぁ、人は人、自分は自分。
こっちは気分がイイんだから問題なし。

それにしても色々発見のできる体験だった。
今まで以上に作品と会話ができたし、
脳内にもたっぷり栄養を送りこめただろう。
自分はなぜこの作品が好きなのか、
逆に嫌いなのか、アートを通して
自分を見つめ直す素敵な時間だった気がする。

追伸
この日 行った別会場の写真も載せておきます。

名古屋市美術館
桝本佳子
N.Y. City

一期一曲

今回は、アメリカのシンガーソングライター
Lou Reedをピックアップ。
Andy Warholのバナナのジャケットでも
お馴染みThe Velvet Undergroundの
フロントマンを務め、1970年代からソロに
転身、「Walk On A Wild Side」をはじめ
数々の名曲を残しています。
そんなLou Reedが
アメリカのDoo WopグループThe Drifttersの
楽曲『This Magic Moment』をカバー。
デビッド・リンチ監督の映画「Lost Highway」
のサントラに収録されています。