大ヒット中の映画『天気の子』を始め、日々様々なポップカルチャー(大衆向けの文化全般:
漫画,アニメ,映画,ゲーム,ライトノベル,ポップ音楽など)に触れていると思います。
今回は、世界中で大ヒットを飛ばしているアメリカの あのポップカルチャーに注目です。

『スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男』

「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ハルク」「アベンジャーズ」シリーズなど、
現在、映画業界で大成功を収めているMCU(Marvel Cinematic Universe)。
マーベル・コミックスから生まれた作品を映画にしている会社なんですけど、
その原点のマーベル・コミックスの人気を築き上げた一人の男がいました。
彼の名は “スタン・リー”。
MCU作品に多数カメオ出演しているのでご存じ方も多いと思います。
が、恥ずかしながら僕はこの本を読むまで彼を知りませんでいた。
『スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男』

書いたのは、ポップカルチャー、アメリカ文化などの著作を多数持ち、
マイアミ大学で教鞭をとられているBob Batchelorさん。
不動の人気を誇るマーベル・ブランドを築き上げた
Stan Leeの生涯を軸にマーベルの歴史から
アメリカのポップカルチャーの流れまで知る事の出来る一冊なんです。

因みに、アメリカのコミック業界には2大勢力があり、
「スーパーマン」「バットマン」「ワンダーウーマン」「フラッシュ」などを手掛ける
DCコミックスと、このマーベル・コミックスです。

Stan Leeは、ユダヤ系ルーマニア人の移民。
N.Y.でとても貧しい幼少期を送ってしました。
そんな彼の心の支えは、読書と映画。
この2つをバックボーンに、10代でマーベル・コミックスの
筆頭ライター・編集長・アートディレクターを務めます。

最初は、2人の巨匠の元「キャプテン・アメリカ」で仕事を覚え、
コミック黄金期の1960年代には「ファンタスティック・フォー」でブレイクを果たし、
「スパイダーマン」、「ハルク」、「アイアンマン」、「アベンジャーズ」など
次々と作品を生み出しそのほとんどに関わっていたという。

それだけ生み出せるクリエイティビティも凄いし、
時代を超えて愛されるクオリティもヤバい。
映画「アイアンマン」の公開が、2008年だったことを考えると
40年以上も前に原作が書かれており改めてビックリさせられます。

また、“マーベル・ブルペン・ブレティン”と言う読者ページをコミックに掲載、
マーベルのスタッフやStan Lee自身が読者のメッセージに直接答え、
ファン層を拡大、同時にStan Lee自身にも注目が集まり始める。
コミック業界の浮き沈みに耐えながらTVや映画にも進出。
仕事も、編集業務からマーベルのスポークスマンとして活躍の場を広げていきます。
仕事仲間との確執や会社の買収劇など 幾度となくピンチを迎えますが、
最終的にはアメリカン・ポップカルチャーにおける偉大なクリエイターの一人として
多くの人に親しまれる存在となります。
そして、2018年11月に95歳でこの世を去っています。

アメリカでのマーベルの存在は、
ひょっとすると日本で言うスタジオジブリの存在に似ているのかも知れません。
ジブリは国内メディアで度々特集が組まれるので、
宮崎駿さんや鈴木敏夫さんと言ったクリエイターの事を知る機会はあります。
しかし、話がアメリカとなるとキッカケがない限り知る機会は殆どないでしょう。
今回、『スタン・リー マーベル・ヒーローを創った男』を読んで
Stan Leeと言う偉大なクリエイターを知り、
アメリカン文化の少しだけ深い部分に触れられた気がするので、
MCUファンやアメリカのポップカルチャーに興味のある方にはお勧めです。

一期一曲

「スパイダーマン」が、Stan Lee & マーベルにとって非常に重要な作品だと改めて
知り聞き直したのが、
ラッパーのPost MaloneとSwae Lee(from “Rae Sremmurd”)による『Sunflower』。
映画「Spider-Man : Into the Spider-Verse」の主題歌です。
楽曲の良さも去ることながら、スパイダーマンとコラボしているMVも絶妙です。