素直に聞いて良かった。
その逆もありますが、今回は正解でした。

『サピエンス全史(上)』

弟の勧めで
『サピエンス全史(上)』を読みました。
数年前に話題になった本です。
人類の誕生~進化の話なんて面白いの?
自分では選ばなかったであろう一冊でしたが、
とても良かったです!

アフリカで細々と暮らしていた
ホモ・サピエンスが、食物連鎖の頂点に立ち、
文明を築いたのはなぜか。その答えを解く鍵は
「虚構」にある。国家、法律、貨幣は、
全て「虚構」から生まれた。
そして歴史は統一へと向かう。
なぜ我々が、今、この様な世界に生きているのか
を読み解く、記念碑的名著。

要するに、人類の進化の歴史を知ることで、
現在まで続く人間の基本原理が見えくる、
と言った感じです。

ザックリ紹介しますと、
人類誕生から、石器、火、言語が使われ、
やがて農業革命がおこる。貨幣が生まれ
多くの人間が支配され帝国の完成。
(大雑把過ぎでしたかね・・・)

まず、なぜ人類は生き残れたのか?
他の動物と違い
「言語」を使いこなせたからなんです。
「言語」により人類は団結する様になりました。
そして、邪魔な動物を次々と排除。
人類が生息した場所ではことごとく、
巨大動物が絶滅しています。
気候変動の手助けがあったとしても
人類が引き起こした事は決定的。
海中に住むクジラ、サメ、イルカ、マグロ、
などが減少している現状をみても頷けます。

また、「言語」の発展により
様々な価値の共有が可能となりました。
近隣の集団同士の関係がとても緊密で、
単一の部族を形成し、
共通の言語や神話、規範や価値観を持っていた
今の“国” 単位で考えてもそうですよね。
日本で言えば、
日本語、古事記&日本書記、日本国憲法。
成程なぁ~。

さらに一番強烈だったのは、
男女の格差について書かれた部分。
宗教や民主主義、資本主義と言った
想像上の秩序(=虚構)は、
中立でも公正でもない。
だから、ヒエラルキー(=格差)があり、
差別も生まれる。
男と女の区別は、生物学的な性別(セックス)と
社会的・文化的な性別(ジェンダー)がある。
オス or メスか、
男らしさや女らしさを含む男性 or 女性の差。
恥ずかしながら、
この明確な違いすら知りませんでした。
殆どの人間社会は、女性より男性を
高く評価する家父長制社会だった。

男性は男性らしく考え、行動するように、
女性は女性らしく考え、行動するように教育し、
その境界をあえて踏み越える者は誰でも罰する。
男性が優れている理由とは。
筋力の差?攻撃性?などありますが、
まだ根拠は確立されていないとの事。
現在の女性差別をなくす運動や
同性婚を認める方向に進んでいるのも納得。
自分の常識が覆された感じです。
などなど。

まぁ、
人によって関心を持つ箇所は違うと思いますが、
多くの知識と気付きを与えてくれると思います。
良かったら読んでみて下さい。

一期一曲

今回は、アメリカのインストルメンタル
R&B/Funk バンドBooker T. & The Mg’s
をピックアップ。
サザンソウルと呼ばれる彼らのサウンドは、
ブルージーでロックなテイストが特徴です。
そんな彼らが1971年にリリースした
『Melting Pot(=るつぼ)』を。
良く“人種のるつぼ”なんて言われますが、
異なった人種が融合・同化している状態の事。
サピエンス全史(上)を読んで思い出しました。