久しぶりの引っ越し。
生活環境が変わるのは楽しみなんですけど、
ちょっぴり寂しくもあります。

サヨナラ、東京生活

24年ぶりに地元に帰ってきた。
19歳で東京に出て、定期的に帰省はしていたものの、
まさか名古屋に戻ってくるとは思ってもみなかった。

大学で上京し、
卒業後バイトで学費を貯め専門学校に通い、
就職~フリーランスで仕事を続け
人生の半分を東京で過ごしてきた人間にとっては一大決心だ。
親元を離れて自由を満喫しつつも、
社会に揉まれ何度も何度も挫けそうになった日々。
感慨深いモノがあります。

東京はとにかく人が多い。
愛知 750万人に比べ、東京は 1,380万人。(2018年度調べ)
地方から出てきた知人は、渋谷のスクランブル交差点で
『うわぁ、お祭りだ、お祭り!』
とにかく、人も、物も、情報も、凄いスピードで、
カルチャー・ショックの連続。
法律に触れること以外、酸いも甘いも経験させて頂きました。

特に印象に残っている事と言えば、間違いなく「祭り」。
大人達があんなに熱くなって楽しんでいる姿は、
なかなか見られません。

丁度、新宿に住んでいた30代前半。
自宅アパートの近くに公民館があり、
おじさん達が祭りの準備をしていました。
たまたま時間のあった僕は、
『何か手伝える事はありませんか?』と申し出たところ
焼きそば作り用のテント設営や神輿の担ぎ棒のセッティングなど
微力ではありましたがお手伝い。
『明日、よかったらうちの町会の神輿担ぎに来なよ。』
東京に出て始めて地元コミュニティーに参加する機会を得たのです。

『掛け声で“わっしょい”って言うだろ、あれどんな意味かしってるか?
“和を背負う”だから“わっしょい”って言うんだぞ。』
とか
『この辺りの氏神様は、水の神様なんだ。その神様に神輿に入って頂き、我々が担いで練り歩く事で町を見てもらうんだ。』
とか、貴重な話満載。
日本の文化に深く触れた瞬間でもありました。

その町会の神輿は、かなり立派でいざ担いでみるとずっしり重い。
『わっしょい、わっしょい』叫びながら神輿を担ぐ。
みんなも真剣そのもの。
いつしか“べれんめい調”の言葉が飛び交い、怖い怖い。(笑)
肉体的にも精神的にも追い詰められながらも、
みんなの“わっしょい”が力をくれる。
担ぎ終わった瞬間、安堵と興奮の入り混じったカオス状態に。
気分は、はっきり言って最高です。

結局、「祭り」をキッカケに地域コミュニティーに入れ、
町のみなさんが声を掛けてくれる様になりました。
近所のおじさん、おばさんが、
出かける時は『いってらっしゃい。』
帰ってくれば『おかえり。』
なんだか見守られている感じ。
地域社会の大切さを学んだ貴重な体験です。

よく「東京の人は冷たい」なんって言いますが、
生粋の東京人は、距離感を大切にしている気がします。
必要以上に、近づかない。
でも、大切な時には手を差し伸べる。
どこかで「粋」の感覚が残っている、そんな気がしてなりません。

一期一曲

今回は、「どこか懐かしい、でもなんか切ない。」
そんな素晴らしい1曲 シンガーソングライターの優河さんの『めぐる』をピックアップします。
2011年から活動を開始。
現在はテレビCMのナレーション(UNIQLO、POLAなど)など、
ひろく展開されているとの事。
知らぬ間に彼女の声を耳にしていた、なんてこともありそう。
因みに、この曲 「めぐる」は中野量太監督の『長いお別れ』の主題歌。​
深みのある歌声と心に迫る歌詞が印象的です。