心の叫びが伝わってくる、とても
やるせない映画を観ました。

映画『Lost Girls』

実話を元にしたベストセラー小説
の映画化。Netflixで3/14から配信
スタートしている『Lost Girls』で
す。監督は、リズ・ガーバス。
一部の音楽ファンの間で話題とな
った映画『ニーナ・シモン魂の歌』
を撮った人です。主演はアカデミー
賞候補女優エイミー・ライアン。

【内容】
娘3人を女手ひとつで育てるシン
グルマザー。唯一実家を出て暮ら
す長女が失踪。娘を捜すうち、
数々の未解決殺人事件の存在を知
る。真実と正義を求めて闘う一人
の女性の実話に基づくドラマ。

監督:Liz Garbus
脚本:Michael Werwie
音楽:Anne Nikitin
出演:Amy Ryan,Gabriel Byrne,
Thomasin McKenzie,Lola Kirke
Oona Laurence etc
(95mini)

【Myチェックポイント】
●映像:退廃的だが美しさのある
風景を効果的に入れ込み空をボッ
ト眺めている様な気持ち良さがあ
る。又、そのショットは主人公の
気持ちを暗示しており抑圧された
雰囲気を視覚的に表現している。

●脚本:大どんでん返しは無いが
、主人公の行動を丁寧に描く事で
キャラクターの個性を際立たせて
いる。必要以上の感情の揺さぶり
はなく淡々と進んでい中で繊細な
心の動きが伝わる仕掛けになって
いる。

●音楽:暗めのクラシカル調

●ファッション:ロックミュージ
シャン風な細身のパンツに黒い革
のジャケット 他

【感想】
作品を観終わった瞬間。ロックな
生き方の女性だなぁと思わされた。
そもそもロックには、はみ出し者
で怒りをエネルギーに反骨精神を
むき出しにした荒くれたイメージ
がある。しかし強者に挑む姿勢と
いうか振り向かない芯の強さ的な
カッコよさもある。主人公は、ま
さにそんな感じの女性だ。思春期
の娘二人を守りながらも警察に訴
えかけ、自分の信念を貫き、なり
ふり構わず決断していく。恵まれ
た環境で生きていては得られない
正直で力強いタフさ。若かりし頃
、自分が憧れていた世界を思い出
させてくれた。映画自体は、95分
と割に短い。その為、間延びした
感じはなく、淡々としている分、
多少退屈に感じる人もいるかもし
れないが、最後にグッとくる事実
を突き付けられる。監督が、映画
を通してより多くの人にこの事件
を、そしてこの女性の意思を届け
たかった事がハッキリ伝わってき
た。実際 観終わった後、しばらく
考えさせられる作品です。

一期一曲

今回は映画『Lost Girls』の
エンディングテーマ曲を。
歌っているのはアメリカのSSW
Lucinda Williams。
Grammy賞の受賞経験もある彼女
は、ギターを弾きながらロック
フィーリングを感じる歌声を聞か
せてくれます。そんなLucindaが
この映画の為に書き下ろした曲が
この『Lost Girl』です。主人公の
気持ちをまんま歌詞に詰め込み、
強さの裏にある脆さ、切なく身に
染みる内容となっています。