「手」
それは、想像を形にしてくれる大切な体の一部。
そんな「手」が、主人公のお話し。

映画『失くした体』

映画には、楽しいモノや悲しいモノなど色々な
タイプのモノがありますが、想像力を掻き立て
る素晴らしい作品に出会いました。

アヌシー国際アニメーション映画祭2019で最高
賞と観客賞をW受賞し、第72回カンヌ国際映画祭
批評家週間で初上映され、アニメ映画としては異
例の同部門・最高賞を獲得。
「アメリ」の脚本を手がけたギョーム・ローラン
の小説「Happy Hand」をもとに、短編アニメ
中心に活動していたジェレミー・クラパン監督
が本作で長編デビューを果たす。
タイトルは、『失くした体』。

【内容】
体を求めて街をさまよう切断された手と、
ひとりの青年の心に芽生えた淡い恋心。
パリを舞台に、恋愛と謎が交差する不思議な
冒険を描いた、繊細なアニメーション。
(1時間21分)

初めてトレーラーを観た時の衝撃たるや如何に。
ちぎれた手が、独りで旅している。
これは観るしかないと思い、早速 観ました。

感想は、トレビア~~ン!

いやぁ、素晴らしかったです。
何がイイって、手が意志を持ってパリの街を冒険
すると言う、奇想天外な設定が最高。
しかも、映像が美しい。
「目は口ほどに物を言う」とよく言いますが、
この映画では「 “手” は口ほどに物を言う」。

音楽は、アンビエントな打ち込みサウンドをメイ
ンにフランス語のラップ曲も聞けます。
主人公のファッションは、現代のストリート系。
全体的に細身でジーパンにTシャツ、パーカー、
スタジャン、スニーカーと言った感じ。
主人公が、イケメンではなく、ごく普通で頼りな
い感じなので共感しやすい。

社会から疎外感を感じていて、全体的にメランコ
リックな雰囲気が漂っているので、どこか孤独で
寂しい印象の作品ですが、

劇中のセリフで、
既定路線を変え。
何か別の行動を取り、行く先を変える。
後悔しない方向へ。
”とある様に、
最後まで観ると、静寂の中で魂の光の様なモノを
感じさせてくれます。

個人的には、何か作品を作りたい!
と言う気分になりました。
大人も楽しめるセンスのいいアニメーション、
かつ想像力を掻き立ててくれる作品です。
良かったらチェックしてみて下さい。

一期一曲

今回は、劇中でも使われていたフランスの
シンガーソングライターLaura Cahenの
『La Complainte Du Soleil』を。
フランス語の独特な響きに加え、彼女の歌声は
儚くも力強い感じがします。