日本人の精神に多大な影響を与えて
いる仏教。大人の教養として知って
おいてもイイ内容を纏めました。

日本の仏教

日本の仏教は、基本、大乗仏教です。
いずれも、中国から取り寄せたお経を
元に教義が作られています。しかし、
ほとんどのお経は元のサンスクリット
語から漢語に訳される時点で、釈迦の
教えに中国の道教や儒教の思想が取り
込まれてしまいました。

【日本に仏教伝来】
日本で大々的に仏教を取り入れた最初
の人は聖徳太子(574-622)でした。
太子は「世間虚仮、唯仏是真(=この世
は虚しく仮のものに過ぎず、仏だけが
真実である)」と述べ、仏教への帰依を
示しています。

聖武天皇(位724-749)は、仏教の力で
国家の平安を護ろうとする鎮護国家
を目指し、東大寺の大仏をつくりま
した。

【平安時代の仏教】
最澄(767-822)と空海(774-835)が、
中国に渡り仏教を学び、日本で新し
い仏教を開きます。彼らが伝えた
「密教」は、自然に宿る霊的な力を
信じる日本の伝統と結びつき、山中
での厳しい修行によって悟りを目指
す山岳仏教へと発展。

天台宗・・・開祖は最澄。「法華
経」を学び、全ての人は悟りを開き、
仏となる可能性を持っていると説く。
自己への執着から抜け出し、縁起に
よって成り立つ宇宙の真実に目覚め
、真理そのものを表す仏と一体にな
る。彼は伝教大師とも呼ばれる。

真言宗・・・開祖は空海。仏教の
中核は密教にあると考え、小さな自
己の執着から己を解き放ち、大いな
る宇宙の生命と一体となって生きる、
大日如来の生命と融合してこの身の
ままで仏になる事ができる、即身成
仏を説く。
彼は弘法大師とも呼ばれた。

【鎌倉時代の仏教】
仏教の教えが廃れ、世の中が破滅的
な状況になると言う末法思想に迫ら
れた時代。阿弥陀如来によって、
死後 極楽浄土に往生することを願う
浄土信仰が広まります。

浄土宗・・・開祖は法然(1133-12
12)。修行をやめ、、ひたすら仏(=如
来)の救いを信じて「南無阿弥陀仏」
と念仏を唱えれば、全ての人が極楽
往生できると説いた。

浄土真宗・・・開祖は親鸞(1173-
1262)。法然の弟子。己の悪を自覚
し、救いのない悪人としての自己を
見つめる絶望の果てに、そのような
悪人をも救う仏の慈悲にすがろうと
する回心が起こる。回心とは、己の
自力の心を捨て、仏の他力にすがる
事。こうして絶対他力の信仰を説く。

臨済宗・・・栄西(1141-1215)が
伝える。坐禅の修行を通して、我執
を脱落させる禅宗の宗派。喫茶の習
慣をもたらし、書画や建築などの文
化にも影響を与える。

曹洞宗・・・開祖は道元(1200-53
)。末法思想や仏の他力にすがる念仏
の教えを否定。ひたすら坐禅に徹底
する只管打坐を説いた。坐禅に徹し、
自らの心と身体への執着を捨て、お
のれを忘れ、一切のはからいを振り
捨てて無心になるとき、仏の命と出
会う。お釈迦様は坐禅によって真理
を悟ったのだから、坐禅の実施以外
に悟りはあり得ない。

日蓮宗・・・開祖は日蓮(1222-82
)。「法華経」を広める。誰もが仏に
なる性質を持っている。「何妙法蓮
華経」と唱えること自体が、仏の救
いの現れと説く。

【まとめ】
日本では、タブー的な扱いの宗教。
宗教、哲学、そして自己啓発などの
書籍を読むたびに思う事は、どれも
より良い人生を送る為の知識を授け
てくれるモノだと言う事。宗教に関
して言えば、信仰するに至らなくと
もその知識を取り入れる事は出来ま
す。特に、お葬式を仏式で行う事の
多い日本では、自分の先祖もいずれ
かの宗派に所属しているはず。その
宗派が、どんな教えなのか知ってお
いても悪くはないでしょう。

一期一曲

今回は、みんな大好き『一休さん』
をモチーフにした水曜日のカンパネラ
の楽曲をお届け。
一休さんは、ご存じの方も多いと思
いますが、室町時代 臨済宗大徳寺派
の僧侶“一休宗純”がモデルです。

いつの時代も“頓智”は大切ですよね。